[写真 メモ]

2017.07.13再開。

読書感想

カメラのぼせです。

一ヶ月もたたないので何ですが、趣味って、好きな事って、素晴らしいです。カメラと蜜月です。で、また撮らなくなってウジウジするのは困るので自分をカツオ状態に追いやっています。

でも、「熱しやすく飽きっぽいので~」と予防線はっときます。

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「メモワール 写真家・古屋誠一との20年」(著 小林紀晴)読みました。

感想は難しいけど、とにかく今読んでよかった、すごく良かったと思います。初め植本一子さんのツイッターで知って、アマゾンのレビュー見たら読むのこわくなりました、妻が飛び降り自殺したのを発見した夫がわざわざ部屋にカメラを撮りに行って撮影したというお話だったので。

死ぬ前から古屋さんは奥様を撮り続けていて、ドイツ人の奥様は精神を病んでいくんですけど。

その人が古屋誠一さんで、その人のことを小林紀晴が取材したりしながら書いたものです。

 

人には誰にでも「呪われた眼」(@ソンタグっていう人の言葉)というのがあるって著者は言っていますが、もちろん自分にもあります。

結構・・・かなりあります。

どうしてもグロ・不条理とか言われる物を見たくなるほうです。

何でだろう、人間って。

 

で、でも、今自分は子育て期間中で、あまりそこらへんにハマりたくない、スイッチうまく切り替えられないんじゃないかっていう不安がやっぱあるし、フィクションならまだしも本当の話だし写真の話だし・・・。

なので、読む前に大丈夫かな?と思ったわけです。

 

でも読んでいくと、なんかちょっと違う、すごく誠実な話でした。真面目すぎるほど。そして日本と外国の芸術文化の事情の違いも分かりやすく書かれていて、そして9・11の同時多発テロ、3・11の震災を経験した著者の思いや疑問もリンクして書かれていて。

ものすごく重たいテーマの上、何も結論は出ないのに(人によっては出るのかな?)すんなり自分の中に入ってきた本でした。正直で読みやすい文章で、小林紀晴ってすごいです。

 

表紙めくって写真のページの最後、著者・小林紀晴が撮った写真家・古屋誠一のポートレートがのっていて、本を読む前は不思議な写真に思えたのが本を読んでしまって納得でした。

 

(稚拙な文章ですみません。調べたらいいレビューがたくさん出てると思いますので。)

 

明日は図書館に行って古屋誠一の写真集見てみたいです。あるかな。

 

 

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 ↑このぬいぐるみの位置で人物撮りたい・・・。