[写真 メモ]

2017.07.13再開。

「コックと泥棒、その妻と愛人」

愛人を殺された妻がコックに調理を依頼するシーンの映像がすごくすごく良かったです。

他のシーンも良かったけど、けっこーなグロ&エロで。明日の朝には健全な生活に戻れるかちょっと不安な感じです。でもやっぱり良かった。いっぱい考えるとこある.

 

「愛人」とはいえ、本当に結ばれた男には最終的には言葉で語りかけ、憎しみがつのった「泥棒(夫)」には食という欲求を使った復讐。

 

全体的に視覚に訴える要素が大きいだけに妻のセリフのシーンがむきだし感たっぷり。こんな見せ方があるのだー。

衣装もその部分にはひれ伏すしかないっていうことをゴルチエも表したかったのか(勝手に憶測すみません)。最後らへん主人公たち裸多いし。

でもやっぱり、勝負をかけたクライマックスにはきちんととっておきの衣装に包まれる。人間は最高に粋だなー。ぶらぼー。

 

しかしあの厨房の雰囲気はなんだろう。

 

そして「ペーパームーン」も良かった。すごく設定が「都会のアリス」と似てる。しかも同年に発表されたらしい。

どちらも良かった。

ペーパームーンは撮影秘話などのドキュメント&インタビューもついていてそれも良かった。

以下メモ↓

なぜ白黒で撮ったのか?

「表現したかった年代が景気の悪い時代で、主人公親子のブロンドヘアーが華やか過ぎて雰囲気が違ったから」

「白黒映像は俳優のよき友人といわれている(白黒映像は俳優の表現力を引き出す)」

全編通じて絞りをしぼって被写界深度を深くし画面の背景までしっかりとピントが合うようにして撮ってあるのだけど、それによって撮っていることで二重三重に説明的カットを入れなくてすむようにしている。ということ。これによって変に感傷的・主観的にならずに冷静でどこかユーモラスな感じも出ているのかも?

 

カメラには赤色フィルターをつけた、これによって赤色を吸収し人間の肌を明るく白く見せ、背景の空のデティールはしっかりと、より青く晴れた印象に仕上がっている。っていうことだっけ?