[写真 メモ]

2017.07.13再開。

営業写真コンテストの展示会

 

フジフィルムギャラリーにて営業写真コンテストの入選作品の展示があっている、ってことで、どうしても見たくて行ってみた。

営業写真っていわゆる写真館の写真の事。芸術としての写真ではなくてお客さんの依頼によってプロとして撮る写真。

被写体を美しく・可愛く・カッコよく、そして人生の節目の記録的な要素もある。

 

自分は写真館に大学在学中のアルバイトと卒業してから少しだけ働いた事があって、でも、上手くアシスタント出来なくて、(主には七五三で撮影にきた子供の笑顔を引き出せなくて)あっという間に泣いてやめてしまった、というか、迷惑かけすぎてやめざるをえなかったという過去があるので営業写真と聞くとやっぱりどこか心がヒリヒリ。10年以上前の事とはいえ。

 

やっぱり最後が苦い経験だったので思い出すとへこむ部分もあるんだけど、でも最近カメラを手にしているせいか写真場で働いている夢をよく見るようになった。興奮して楽しく忙しく働いている夢。

 

写真場の独特の空気、大きなフィルムに大きな機材、数々の役割を果たすライトたちを配置し、そこからの光をやわらかく回す巨大なレフ板、上品な雰囲気のカメラマンの声掛け。やっぱり写真の仕事はかっこいい。

 

そのちょっとだけ働かせてもらっていた写真場のナンバーワンカメラマンの方で、レンブラントの絵は参考になるからたくさん見たらいいよと教えてくれた方が、「世の中はデジタルの時代になっていくだろうけど照明技術だけはのこるぞ!」って言っていたのを今でもよく思い出しています。

 

で、久しぶりに見たフジフィルムの営業写真コンテスト、すごく良かったです。軽やかに時代は変わっていっているんだなーと思う部分もあるし、変わらない部分もあるし。面白くないように見えて、やっぱり面白い。やっぱり好き。

 

そのカメラマンの方の写真も飾られてありました。自分の見方が的を得ているのかは分からないけど、さすがの上品さ、絶妙な配置にぞくっとしました。

 

自分が今趣味としてどんな写真撮りたいっていうのはまだぼーんやりとしか分からないけど、その場で意味のある光を組み合わせて作っていくという営業写真は素敵です。

 

そして芸術や報道や商業写真、他にも色んな世界があるんだろうなー。

 

f:id:tachibanachihiro:20140220175034j:plain

夕暮れがきれいでした。建物の側面にあたる光がいい。