アートスペース貘にて
アートスペース 獏(親不孝通りはいってすぐ)
野村佐紀子 写真展
期間2017.8.7(月)~8.20(日)
作品88点の大ボリューム。見ごたえありました。
(すみません。画像はは九産大美術館のパンフレットです。こちらは2017.9.9-10.22まで!)
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獏で野村佐紀子さん展示が今年も行われている。
初日の月曜日、オープニングパーティーが行われるということで被写体活動をされているけいこさんに誘われておじゃまさせていただきました。
もしかしたら野村佐紀子さんご自身と何かお話しできるかもしれない…と。いや、一目見るだけでも。
あと、写真を好きな人たちと出会いたかった。
(↑被写体活動をしているけいこさんと、フォトグラファーのしろーさん、貘の空気が懐かしい)
そして、気づいたら、「もしチャンスがあった時のために・・・」と持っていっていた自分の写真をまとめた冊子を差し出し、自己紹介をし、「何か一言お願いできないでしょうか・・・!」と直談判していました。ちょっと驚かれてしまったが、なんとその場で見ていただけるようになった。
ご迷惑だったかもしれないけど、ダメもとで言ってみてよかった!!
・娘と息子の対の写真、視線をこっちに向けて印象的な目をしているページ見て、「いんじゃないですか?」と言いながらゆっくりと1ページづつ見て下さった。
・上手く撮れすぎている、きちんとしすぎている、レイアウトも完全、たぶんみんなが「きれい、ステキ」と言ってくれる写真。良く撮れすぎている。
・くずさないと。進めない。先がない。
・特に子供写真にはあなたが写っていない
・ほかの写真の方がまだあなたが写っている
・子供との距離、ちょっと離れている、冷めている。現実感がない、もっと近づいて関係性を密に写すか、いっそもっと突き放すか。きちんとしすぎている。現実は本当にこんなにきれいなの?
・写真自体も もっと大きく見たい。もっと大きな冊子にするとか、両面一面とかにもできるはず。二枚組でまとめ上げる必要はない。
・逆に言えば、ここまできちんとしていて崩すのは大変な作業。でも自分でやらなきゃだめ。
・ここまで撮れるなら、もっと行けると思う、自分を壊して、もっと行ってください。
・あなたは(私と)顔も似ているし、もっと・・・何か違うんじゃない? 違うきがする。
感激です。
ズキズキきました。
本当にそこだと思いました。
急に飛び込みでこんなに見ていただけるなんて。感謝しかありませんでした。
うちひしがれています。
そして、昔、佐紀子さんの被写体になったことがあるさゆちゃんが「佐紀子さん、ちろ(私のこと)と顔が似てたよ!」って言ってくれて、私はすごく嬉しかったのをずっと覚えていたんだけど、それが、今回、佐紀子さんも何度も「顔が似てる」って言ってくれたので嬉しくなって。
それで、20年前の話だけど佐紀子さんにさゆりちゃんのことを話したら、覚えてあって、ずっと連絡がつかなくなって探していたみたいですぐに連絡をとりつぎました。繋がれてよかった。
昔と変わらない、でも大きく変わったさゆちゃん撮ってほしい。見てみたい。
冊子を作ったのは5月末、
ついこのあいだ、写真仲間に言われた、「写真が変わった、子供の目線を撮るようになった、私は好きだよ。生活感が出たというか。前は男の人が撮ったような雰囲気だったけど。」みたいな。驚いた。
そう言われるってことは、最近は少し変わったんだろうか。いや、無理か。この間、痛感したばかりだ、でも、嬉しい。
なかなか人の誉め言葉は受け止めきれない方ではあるけど、とりあえあえず、この6月からの2か月間は特に心が大きく揺れて、いろいろな感情を持った2か月間だった。
珍しくドキュメントタッチでなく表したいこと優先で撮った写真が多かった、とても充実していた。
出来ればこの感覚をもう少し続けていきたいけど。自分的にはアドレナリンを出し続けて消耗しているので少し自分を緩めたい。でもこの感じが体から離れていくことはとても怖い。
というわけで、せっかくなので最近の写真も印刷かプリントしなきゃいけないと思う。snsとかwebはいいギャラリーになって、多角的に見返すいい機会にはなるけど。いつかは消えてしまうし。透過性の光で照らし出されるものだから、やっぱりプリントとは違う。
まとめてみないと分からない。変わっていきたい。
おしまい。